嬉しい出会い

外国人観光客がとても多いとニュースなんかでは言っているけれど、このじょじょにはあまり関係のないことだと思っていました。
もちろん、以前から外国出自の方はいらっしゃったけれど、日本人のお友達と一緒だったり、日本人とご夫婦だったりということがほとんど。
でも最近はちょっと違う。先日は韓国人ファミリーがコーヒーのテイクアウトしてくださった。ハングル勉強中の息子に教えてもらって「カムサハムニダー!(ありがとうございます)」。その前は中国の方らしいファミリーがメニューだけ見て、小さな子供には合わないからと帰っていってしまった。
そして一昨日は若い女性が二人来店、片言の日本語を話してくださる。聞くとスロバキアとチリの方だそう。日頃から南米のフォルクローレを愛し、ギター弾いて歌ってる私としては、ChIlena!!とすっかり嬉しくなって、知っているわずかばかりのスペイン語を総動員しておしゃべりに夢中になってしまった。彼女の名前はカミラ。カミラが「インティ イリマニ」というので(それはチリの有名なフォルクローレグループの名前)、私が「キラパジュン!(こちらもチリのフォルクローレグループで結成50年を超える)」と返すと、こんな日本人のおばさんがなんで知ってるの!?とばかりに驚いて、アブラッソ(ハグ)しあったのです。彼女はビオレタ・パラが大好きだそうで、『La Jardinera』を口ずさんでくれて、私も大好きな曲だったので、とても嬉しかった!
ビオレタ・パラは1967年に50歳で亡くなったチリのフォルクローレの音楽家、作詞作曲家。軍事政権に対し音楽を通して社会変革を目指したヌエバカンシオン運動の先駆者だった人。カミラから見たらめちゃめちゃ昔の人なのだろうけれど、南米の音楽は新しい音楽も古い音楽も同じ場所にあるような気がする。この季節は南半球の夏、アルゼンチンではフォルクローレのフェスティバルがいくつも催されていて、YouTubeでその様子をみると、小さな子供たちからお年寄りまでまさしく老若男女がびっしりひしめき合って音楽を楽しんでいる。そんな中で、ビオレタ・パラの曲も生き続けているのだろうと思う。
私がいつも歌ってる『Todo Cambia』もチリの人の作った歌だったことを思い出して、ちょっと口ずさんだらカミラも一緒に歌ってくれて、もう嬉しくて嬉しくて大いに舞い上がった日本人おばさんでした。
あぁ、もっともっとスペイン語が話せるようになりたいなぁ。
一緒にいたマルボーサ?(何度か聞き返したのだけれど間違ってるかもしれない)はとてもきれいな金髪の持ち主で、スロバキア語の挨拶「こんにちは」を教えてくれました。「アホイ」。「さよなら」もおんなじって。素敵な二人に感謝です。
文頭写真の手袋はカミラがくれたもの。チリの北の地方で編まれたものなのだそう。
今夜の音楽はカミラの大好きなビオレタ・パラの『La Jardinera』、直訳すると女性の庭師なんだけれど、庭いじりをする女性くらいの感じなのかなと思います。失恋の曲のようにも感じるけれど、それだけでなく大事な人を失った痛みが土を耕しているうちに癒されるということでもあるのだろうと思う。畑や土や作物や花が人の心を癒してくれるのだな。
で、Google翻訳がこちらです。
あなたを忘れるために
私は土地を耕すつもりです
その中で私は見つけたいと思っています
私の悲しみを癒すもの
ここにバラの木を植えます
最も太い棘の
王冠を用意しておきます
あなたが私の中で死ぬとき
私の悲しみに、青いすみれ色
私の情熱に赤いカーネーションを
そしてそれが私に当てはまるかどうかを知るために
白いカモミールの花びらを剥ぎ取る
彼が私をとても愛しているか、少し愛しているか、あるいは全く愛していないか
私の心は穏やかです
少しずつ成長していきます
幸せな思い
すでに花が咲いているとき
あなたの記憶は遠くへ消え去るでしょう
ケシの花から
私はあなたの親友になります
枕の下に置きます
安らかに眠るために
私の悲しみに、青いすみれ色
私の情熱に赤いカーネーションを
そしてそれが私に当てはまるかどうかを知るために
白いカモミールの花びらを剥ぎ取る
彼が私をとても愛しているか、少し愛しているか、あるいは全く愛していないか
私の心は穏やかです
レモンバームのつぼみ
悲しみが増すとき
私の庭の花
彼らは私の看護師に違いない
そして私が欠席した場合
後悔する前に
あなたはこの花を受け継ぐでしょう
彼らと一緒に自分を癒しに来てください
私の悲しみに、青いすみれ色
私の情熱に赤いカーネーションを
そしてそれが私に当てはまるかどうかを知るために
白いカモミールの花びらを剥ぎ取る
彼が私をとても愛しているか、少し愛しているか、あるいは全く愛していないか
私の心は穏やかです
この記事へのコメント
新年早々 嬉しい出会いでしたね!
その時の感動が充分に伝わってくる文章です。
私もその場に居合わせたかった!
思いがけず素晴らしい事があるって嬉しい限りですよね。
日々地道に活動していると いつかは良い事があるという事か?
私もあと何日かで84歳。
毎日 今日は何をしようかと 朝から考えながら
何となく過ごしていますが
一日一日を大事にして 出来る事を 無理なく 出来る限り
やって行こうと思っています。
じょじょへも近いうちに顔を出しますね!
せっちゃん、頑張ってね!
ほんとですよね、私も一日一日を大事に!って、すごく思うようになりました。
前にも話したかもしれないけれど、招き猫さんに日本語歌詞の練り直しをお願いしたいと、ずっと思ってます。
スペイン語から訳した日本語の歌詞をメロディに合わせてうたえるよう、そして詩的な表現にもなるような。私の訳ではなんだかぶっきらぼうなんですよね。
今度会ったときに渡せるように用意して置きますね!